「静かな人」の戦略書を読んだ

自分も含めだけど、会社にも控えめな人は多い。 その中で、会社を維持していく、良くしていくにあたり、そもそもそういう人への理解を深めたりどう振舞っている人がいるのだろうかと思って読んでみた。

読書メモを置いておく

内向的な人、外向的な人というようにきっぱり分けることはおそらくできない。どちらの要素も含んでいるというか、部分的にはハイみたいなものがある。 なので"総合的には内向的寄り"みたいな感じになる気がする。

自分を知ること、理解すること 自分の特性を知ること が大事。

そうであることを認めてあげる必要があるのかなと思う。が、それを理由や盾にしてはいけなさそうに思う。 そうでありつつも乗り越える努力をするというか。あくまで自分への理解をしようという話

内向的な人は、 思考が深くなりがち 慎重に決める

そういったものの結果、決断を出すのが遅い

と書いてあって、自分に重ねると分かる部分がある

→リアルタイムに何かを出すのはあまり得意ではない だから事前に情報収集なんかをしながら備えよう、準備をしようは分かる話だった

自分を理解して特性や能力を上手く使っていく必要がある。 スポーツの場では、スター選手を上手く支えてチームでいい成績を出すための動きをしている人が居るらしい。ロールプレイヤー。 この人達のおかげで、成績が伸びているそう。 所謂バフをかける人かな。

スターではなくてもできる事があるし、それをやることで十分貢献ができる。

オーセンティック・コーチングを読んだ

1on1をはじめ、メンバーと向き合ってコミュニケーションをとっていく中で、少し違ったアプローチをしたくなってきた。

そこで前から気になっていたコーチングを勉強してみることにした。相談したところ、この本とかどうかとなったので、オーセンティック・コーチングを読んだ。

 

オーセンティック・コーチング - Amazon

 

読書ログを置いておく。

ゴールはより遠くに設定する
現状の外側に設定する
パッと思いつくものは近く、達成可能なもの

お金を稼ぐをゴールにすると、無間地獄に陥る
つまり際限無い状態。バッグを買ったからそれに合う服が欲しい、アクセサリーがほしい。そうできている。

 

職業とファイナンスというゴール
- 職業: やりたい事をやって、それをもとに社会貢献する・できること
- ファイナンス: 生きる為に必要な資金を稼ぐ為にやること

 

ブリーフシステムに変化を与えることが、その人が変わることに繋がる
この時に、非言語コミュニケーションを使う。
非言語コミュニケーションは既に色んなシーンで使っている。元気がいい時に元気に喋り、機嫌が悪い時は不機嫌な声色で喋る。

言語を使うと相手の意識にあがる 意識にあがるとコントロールできてしまう つまり、否定できてしまう
眠くなりなさい→いやです 完

 

非言語コミュニケーションを行って、相手が無意識的に意識にあげ、内製言語化することでブリーフシステムは変わる。
ex.) その洗濯物臭ってませんか? まな板は雑菌だらけ → なんとかしなきゃ!


エフィカシー
ゴールを達成する自己能力の自己評価
→ ゴールは自分が心から望んだもの。達成するには自分のブリーフシステムを変える必要がある

ブリーフシステムを変えるのは自分。その自分を変える能力を自分で評価することをエフィカシーという

エスティー
尊重するとか、高く評価するという意味
ただ、今を褒めるということをすべきではない。今を褒めることで現状に居座ってしまう
いやいやまだこれからですよとする為にも、通過点と捉える方がよさそう

ここまでやってこれたゴールの凄さを評価し、褒める
あくまで通過点と捉える。しかしながらここまでこれたのは凄いじゃないかと褒める事で達成できることを自己認知しようと読み解いた


コンフォートゾーン
今いる居心地の良い状態。
何事もうまくいく。苦労は無い。

しかし次のゴールがあるわけではない状態。
ゴール設定はコンフォートゾーンの外におく。最初の方にでてきた現状はコンフォートゾーンを指していた。
ゴールを設定すると、そこに向かう力がはたらく。
ゴールをコンフォートゾーンの外に置くと、今のコンフォートゾーンが不快になる。するとよりその状態を回避する為に達成しようという力学がはたらく。
…となるにはゴール設定が本人にとって納得のいくもので、書籍の言葉を借りるなら、心の奥底からやりたいと思うものでなければならない。


現状の外側のゴールはおぼろげ。リアルにイメージするのは間違い。というかできない。
が、それによって切り開かれる新しいコンフォートゾーンはイメージできる。なんならやるべき。
これをイメージするとやらないと気持ち悪くなる感覚に苛まれる。 ホメオスタシスの恒常性維持機能。

 

人は限定合理性で生きている。
人は生来的に変化を好む生き物だということ。
= 同じ事が続くのは好まない。一定の変化、特に増加を好む。
ただ、危険は避ける。大きな変化は嫌い。

 

コーチングがやろうとしていること、どういう方向でやっていくのかが分かったような気がする。

ワクワクするゴール設定をして、エフィカシーを良くしていき、コンフォートゾーンを広げるというか作っていく、実際にやろうとするとそう綺麗にはいかないのだろうけど、上手くいけなくもない気がしてきて不思議な感じがする。

 

序盤でゴールの話が出てきて、難しいなと思ったけど、読み終わってより一層重要で難しいものだと分かった。

でも、本当にここが重要であり、ほぼこれが全てだと感じた。

 

「ワクワクするゴール」考えてみたい。

マネジメントにおける、コリをほぐす様な動き

マネジメントとは?と問われた時に回答はいっぱいあると思うけれど、僕の中で「コリをほぐす事」がひとつの答えだと思っている。

「流れを良くする」と書くとより理解を得やすいかもしれない。

  • メンバーとの1on1
  • 作業の相談
  • 進行管理

の様な場でよく感じる。

1on1も様々だが、特に相談を受けているタイミングはそうだと思う。

それぞれ上手く回っていない状態があり、そこに介入する事で緩和したり、解消することでより良い状態になる。

マッサージを受けることで血流が良くなる事にとても近いなと感じる。そのイメージもあって、コリをほぐす事としている。

ほぐし方も色々あるし、場合によって効いたり効かなかったりする。ダメ元でやったら効くということもあり、なかなか難易度が高いなぁと感じる。

とりあえず話を聞くだけでも色々解決する事もある。 ラバーダッキングとかテディベア効果とかその手の話。手軽に出来るのでまずはここからかなと思う。

自分が銀の弾丸にはなりきらないかもしれないが、その場その場で出来ることをやっていきたい。

アジャイルなチームをつくる ふりかえりガイドブック 始め方を読んだ

社内で振り返りをやる機会が増えてきたが、どこか物足りない状態になりがちで、何かないかと思っていた。

ふと昔知り合いに読んでおくといいよと言われていた書籍を思い出し読んでみた。

読書ログを置いておく。


  • 振り返りのテーマ・目的をみんなで決める。
    • 目線をそろえるという意味合いが強そう
  • いきなり良い点・悪い点みたいなものを出し始めずに、まずは振り返る期間の出来事をみんなで出してみる
    • これも目線をそろえる意味がありそう
    • 振り返りやすい土壌を作ることになる
  • まずは良かったところに目を向ける
    • 人間、悪いところにフォーカスすると良いところが出づらくなる
    • さらに良くするには?を考えてみる
      • "うまくいった"実感が今後のアクションをやりやすくする
      • 小さく、少しずつ変えていくことで、実行のハードルを下げやすい
  • KPTなどで付箋に書くときは、感情も含める
    • 書いていることがよりリアルになるし、本音で話しやすくなったり、向き合いやすくなる
  • チームがうまくいってないなと思うときは、チームの中で信頼関係が築けていないかもしれない
    • どんなことをしていて、どんな状況なのか、その時の気持ちは、どこに困っているのか を話してみると良いかもしれない
    • そのうち現状の分析や改善の話がでてくるかもしれない
  • "振り返り"自体も改善していく
    • チームにあった改善ができるようになっていく
    • 振り返りの終わりに3~5分感想を言い合うだけでもアイデアが出てくる
  • ファシリテーターは全部自分でやらなくていい
    • 抱えている不安すら話していい
    • 自分から話すというより、話を引き出したり対話を促す役割
    • そもそも"みんながファシリテーター"という意識をもった方が上手くいく そのように伝えてみてもいい
      • 付箋に書かれていないことを聞きながら書く
      • 発言から絵や図を書いてみる
      • 対話を促す問いかけをしてみる
      • 出てきた情報を整理する

途中からは具体のやり方みたいな話だけど、それまではどう作っていくかみたいな話。 漫画も交えて説明があるので読んでいきやすい。

後半については、手法とアドバイスがあるので、サラッと読んでおいて取り出して確認するみたいな使い方もできそう。

アジャイルなチームをつくる ふりかえりガイドブック 始め方・ふりかえりの型・手法・マインドセット - Amazon

選択に迷った時に思い出したいダンブルドアの言葉

ユニバーサルスタジオジャパン(以下ユニバ)で、ハリー・ポッターのアトラクションに並んでいる時にダンブルドア校長が喋るエリアがあり、待ちながら聞いていたらちょっといい言葉だったのでちょっとうろ覚えだが書いておく

 

「安心できる選択肢と、困難な選択肢でどちらを選ぶか迷った時、自分の心を信じるのじゃ。きっと良い結果になる」

確かそういう言葉。相手に委ねてるんだけど、「きっと良い結果になる」の背中の押し具合がとてもいいように感じる。

 

以前仕事仲間とこんな感じの話をしていた時ある人は「困難な方を選ぶ。そうすると挑戦になるし新しい経験ができる。」と言っていた。これは確かにそうだと思う。

 

安心できる選択肢というのも、これはこれでよいと思う。結果前には進むと思うので。

 

そう。書いていて思ったけど、どちらも前には進む。過程で何か失敗したり躓くことはあるかもしれないけど、何かを得るんだ。

 

より多くのことを得たいので困難な方を選ぶというのもアリだし、今は確実にいきたいとかサッとやりたいから安心できる方を選ぶというのもアリ。

ただ、その際に自分に嘘を付くとかどこか騙して選ぶというのはきっと後悔する。

 

なので「自分の心を信じて選ぶ」というのはとてもいいと思う。