EMになって1年を振り返る

2023年にエンジニアリングマネージャー(以下EM)になり)、そろそろ1年が経つ。
なんだかあっという間だったけど、どんな事をやったのか、どんな事をやっているのかをちょっと書いてみる。

やったこと

やったことをとりあえず思い出せる範囲でつらつらと書いてみる。

メンバーとの1on1を開始した

一部メンバーとの1on1をやり始めた。エンジニアメンバーもなかなか多いため、VPoEが全員みていた状況から一部メンバーを引き受けることにした。6人から始めたが、ダンバー数みたいなものを意識していたのかもしれない。メンバーはなんらかの形で話すことの多かったメンバーにしたような気がする。

ただ、マネージャーとして喋るとなると少し感覚が違う。 相手になって考えると、1on1となるとかしこまりかねないだろうし、相手がマネージャーともなるとどこか身構えるのかなとよく考えていた。今思うと自分の方がビビっていた気がする。その結果、最初の方は「えっと、最近どう?」って聞いて笑われていた気がする。

最初の数ヶ月はどのメンバーともぎこちない雰囲気でやり取りをしていたような気がする。なかなか苦しい日々だったように思う。この頃は「難しい」が口癖だった。
いわゆるラポール形成ができて一部のメンバーとそれっぽい会話ができるようになったのは、1on1を始めてから半年くらいが経過してからだったように思う。この期間は人(相手)によるなと感じているんだけど、だからこそ悩ましい。ただ"そういうもの"のようなので、今ではあまり気にしないようにしている。その状態までいかなくてもなんとなく読み取れるものはあるし、焦ってアプローチしても上手くいかないので。

1on1を繰り返す中でいい感じに会話できたのではないかという回もあれば、そうでない回もある。多分そうでない回の方が多い。
先月調子の良かったメンバーが翌月何かしら問題を抱えていたりして、人間はとってもナマモノだなというのをとても感じていた。ここが難しさでありどこか面白さかなと思う。
上手くいっていないメンバーにどう接するかが難しいけど、緩和できそうな方法を知っている場合はティーチングしてしまったり、わからないからひたすら話を聞くだけor分からんから一緒に考えようというアプローチになった。それでも答えは出ないのでVPoEに駆け込み寺したり、紹介された本を始め、ひたすら本を読み漁った。(どんな本を読んだのかは、また別途書いてみようと思う。) まだまだ気づきを与えるようなアプローチは難しいなと思う。

採用活動も新しい試みを始めた

サービスの整理をしたのを皮切りに、VPoEと採用周りの整理や見直しを実施した。

  • ASTの検討と導入
  • 採用フローの見直し
  • 採用媒体の募集内容の見直し
  • スカウトを開始
  • 採用ピッチの更新

今思うと色々やったなと思う。

ありがたいことに面談・面接の機会はぐっと増えたし、実際に入社する人も増えた。
また、応募があった際のアクションも取りやすくなってとても良かったように思う。 VPoEサマサマである。

社内整備を実施

社内ではGitHubは勿論、FirebaseやSentry、headless CMS類などいくつかのサービスを利用していた。そもそも何を使っていて、更にそれを誰が触れるのかも不明確な状態があったり、アカウント管理は代表がほぼ1人でやっていたので今思うとそりゃ管理できないよねと思う。
権限委譲してもらい、VPoEとテックリード(以下TL)とで整備していった。

整備した内容は、一部Zennで公開している。

GitHubAWSも普段触らない箇所、触らないサービスを触ることになるのでひたすら手探りだった。
ただ、なかなかできる体験でもないのでとてもいい経験になったように思う。

整備するうえで、ただ整備するだけじゃなくNotionでドキュメントに残すということを徹底的にやり、第三者が閲覧・改定できるようにした。
これによって知識を渡せるようにしたり、引き継げるようになったのはとても良かった。

TLの彼がとてもいい手順書を作ってくれるので、お互い作ったドキュメントや手順書はなぞって良くしていく流れが出来てとても良かった。

やっていること

まだまだ技術を知っておいた方が良いよねという事からプレイングをしながら、引き続きピープルマネジメントもしている。
おかげでメンバーと技術的な相談をしたり・されたりする関係を作れている。なかなか大変ではあるけど、これはこれで良いかなと思えている。

加えて最近はアサイン管理もやり始めた。
これがなかなか難しい。あまり数字を見てのパズルにはしたくなくて、ミスキャスティングをなるべく防ぎながら、相性やスキル感を考えてのアサインを心がけている。しかしなかなかそう上手くいかない事も少なくはなくどこか苦しんでいる。
ここは考え方を変えたり、もう少し信じた方が良いのかもしれない。

1on1については新メンバーが増えたり、やってみたいということから今では8人ほどと1on1をやっている。 最初よりはなんとなく勘所が掴めてきたのかなとは思うけど、まだまだ難しさを感じながらやっている。時たま相手の気付きや成長に立ち合うシーンがあったりしてここが楽しい。もう少しいいサポートが出来たらなと思う。

今後について

マネージャーなメンバーが増えたり体制が変わったりで、動くべきところ・やるべきことが増えてきたのを感じている。 なかなか大変なんだけど仲間も増えたので、上手く頼っていく、巻き込んでいく、委譲していくというのが直近のテーマになりそう。